8つの月相

あなたが生まれた瞬間の月は、新月?満月? それとも、満月に向かう上弦の月?あるいは、新月に向かう下弦の月でしたか?

たとえば、上記図のように、あなたの出生ホロスコープで、 太陽が「おひつじ座5度」にあり、月が「おうし座5度」にあるなら、 月は太陽の30度先にあるので、新月(0度〜44度)になります。

月が「ふたご座5度」なら、
60度先なので、三日月(45度〜89度)

月が「かに座5度」なら、
90度先なので、上弦の月(90度〜134度)

月が「みずがめ座5度」なら、
300度先なので、下弦の月(270度〜314度)

参考著書: Lunation Cycle
著者:Dane Rudhyar

空を見上げてみよう。 1ヶ月に1回くらいのサイクルでやってくる、「自分が生まれたときの月のエネルギー」を 全身で感じてみるのも、いいかもしれません。

新月 New Moon

太陽からの距離:0度〜44度

あなたが手に持つ地図は、まだ何もない、まっさらな状態。 あらゆる可能性が目の前に広がる。自分が今から歩く所が、新しい道になる。

新月を迎える前の期間があった。 必要ないものを手放し浄化し、新しい月が、今、始まる。

手放すことで、生まれたスペース。 そこに新しい何かが流れ込む。

新しく生を受けた赤子のように、
その純粋な本能のままに、進んでみよう。

三日月 Crescent Moon

太陽からの距離:45度〜89度

ときには、逆戻りするような、うしろに引っぱられるような引力を感じるかもしれません。

そのような、過去の亡霊などに囚われることなく、 自分のなかに生まれた新しい種のエネルギーを、1つずつ、着実に行動に移していくことができるなら、 新しい境地を開拓していける。

上弦の月 First Quarter Moon

太陽からの距離:90度〜134度

あらゆる古い性質や過去のものから脱皮し、新しい枠組み、規則性、 パターンを確立していきたいという気持ちを原動力にして活躍することができる。

ブランコのように、前後(旧新)に揺れながら、少しずつ高みを目指していける。

満月に向かう月 Gibbous Moon

太陽からの距離:135度〜179度

「gibbous moon」とは、「半分以上だけど満月には達していない月」のこと。 「満月に向かう月」は、個人的な意訳です。

先人たちの歩んできた道があってこそ、 今の自分があることへの感謝と謙虚さを大切にしていこう。

もうすぐ満ちる。何かが完成する。山頂は、もう、目の前。 そのような高揚感を胸に、今の自分に与えられた使命を果たそう。

満月 Full Moon

太陽からの距離:180度〜224度

月光のもとに照らし出されるのは、どんな世界だろう。 ゆっくりと見渡そう。満たされた、その感覚を、存分に味わおう。 自分の人生のなかで与えられた、すベてに対して、感謝の気持を捧げよう。

それが、あなたの生きていく源になる。

それが、次の方向性を教えてくれる。

満月の光を与える月 Disseminating Moon

太陽からの距離:225度〜269度

I use the term "disseminating" because, in the positive sense, such a person tends to want to demonstrate to others what he or she has learned or experienced.
著書: Lunation Cycle
著者:Dane Rudhyar

「disseminating」には、種を植える、何かを広める、発信する、というような意味があります。 「満月の光を与える月」は、個人の意訳。

個人的には、アンパンマンが自分の顔の一部(あんパン)を、 誰かに、あげるようなイメージ。

あなただけが目にした「満月のもとの世界」

それは、アイディアのカケラかもしれないし、愛情のようなものかもしれません。 自分が体験したことや、そこから学んだことを伝えていく。

与えて、行く。

下弦の月 Last Quarter Moon

太陽からの距離:270度〜314度

「上弦の月」の関心事が、行動の枠組みを確立していくことなら、 「下弦の月」の関心事は、思考の枠組みを確立していくこと。

少しずつ停止(新月の前に訪れる静けさ)に向かうブランコの動き。 自分に合った思考のスタイルを確立していくことで、ざわついていた内面が落ちついていく。

自分が見出した、その思考のスタイルは、他の誰かの指針にもなるかもしれません。

夜明けの三日月 Balsamic Moon

太陽からの距離:315度〜359度

英語では「Waning Crescent Moon」(欠けていく三日月)と呼ばれたりもします。 満ちていく三日月が、夕方、姿をあらわすのに対して、欠けていく三日月は、 明け方に見ることができるので、ここでは、「夜明けの三日月」と呼んでいます。

太陽が昇る前の月。

1つの過去が終わり、新しい未来が始まろうとしている。

自分のなかで、過ぎてゆくものは、なんだろう? 手放していくべきものは、なんだろう?

静かに目を閉じ、思い描こう。
希望やヴィジョンのある、新しい世界を夢見よう。

それが、次に、つながってゆく...。


自分の基本的な性質
心と星の世界