2020-12-29
川の流れを見ているだけで、心がずいぶんと楽になるので、 孤独になると川へ行きたくなってしまう。 水には、どこまでも流れ流れていくイメージがある。 心もまた基本的に、水のようにとどまらないものだという感覚があると健全だ。
著書: 孤独のチカラ
著者:齋藤 孝
昔の職場でのことを思い出した。 近くに海があり、仕事で心身ともに疲れきったときには、自転車をこいで、よく行った。
人がほとんどこない浜辺を見つけて、1人で1時間以上、ただボーっと海を眺めていた。
生まれてくる前、お母さんのお腹のなかがどんな感じだったのかは、覚えてないけど、 なんとなく、こんな感じだったのかな〜って。絶対的な安心感。
ただ座って、波の音を聞いて、目の前に広がる景色をぼんやりと眺めていた。 少しずつ太陽が沈んでゆく。
そうして時間を過ごしたあとは、疲れが洗い流され、 少し軽くなった心で、家に帰ることができた。